「岡本綺堂」の記事一覧

世界怪談名作集 北極星号の船長 医学生ジョン・マリスターレーの奇異なる日記よりの抜萃 ドイ Arthur Conan Doyle—– 岡本綺堂訳
      一  九月十一日、北緯八十一度四十分、東経二度。依然、われわれは壮大な氷原の真っただ中に…
世界怪談名作集 スペードの女王 プーシキンAlexander S Pushkin ——岡本綺堂訳
     一  近衛騎兵のナルモヴの部屋で骨牌《かるた》の会があった。長い冬の夜はいつか過ぎて、一同…
半七捕物帳– 柳原堤の女——- 岡本綺堂
     一  なにかの話から、神田の柳原の噂が出たときに、老人はこう語った。 「やなぎ原の堤《どて…
世界怪談名作集 ラッパチーニの娘 アウペパンの作から ホーソーンNathaniel Hawthorne ——岡本綺堂訳
      一  遠い以前のことである。ジョヴァンニ・グァスコンティという一人の青年が、パドゥアの大…
青蛙神—– 岡本綺堂
 第一幕の登場人物 李中行 その妻 柳 その忰 中二 その娘 阿香 高田圭吉 旅の男           …
半七捕物帳–津の国屋—— 岡本綺堂
     一  秋の宵であった。どこかで題目太鼓の音《ね》がきこえる。この場合、月並の鳴物だとは思い…
箕輪心中—– 岡本綺堂
     一  お米《よね》と十吉《じゅうきち》とは南向きの縁に仲よく肩をならべて、なんにも言わずに…
両国の秋—–岡本綺堂
     一 「ことしの残暑は随分ひどいね」  お絹《きぬ》は楽屋へはいって水色の《かみしも》をぬい…
籠釣瓶—–岡本綺堂
    一  次郎左衛門《じろざえもん》が野州《やしゅう》佐野の宿《しゅく》を出る朝は一面に白い霜が…
半七捕物帳 白蝶怪—–岡本綺堂
   一  文化九年――申《さる》年の正月十八日の夜である。その夜も四ツ半(午後十一時)を過ぎた頃に、…
小坂部姫—–岡本綺堂
双《ならび》ヶ|岡《おか》 一 「物|申《も》う、案内《あない》申う。あるじの御坊おわすか。」  うす…
三浦老人昔話—– 岡本綺堂
桐畑の太夫        一  今から二十年あまりの昔である。なんでも正月の七草すぎの日曜日と記憶し…
青蛙堂鬼談 —–岡本綺堂
  青蛙神《せいあじん》      一 「速達!」  三月三日の午《ひる》ごろに、一通の速達郵便がわた…
玉藻の前—– 岡本綺堂
清水詣《きよみずもう》で 一 「ほう、よい月じゃ。まるで白銀《しろがね》の鏡を磨《と》ぎすましたよう…
探偵夜話—— 岡本綺堂
火薬庫《かやくこ》  例の青蛙堂主人から再度の案内状が来た。それは四月の末で、わたしの庭の遅桜も散り…