「2019年5月」の記事一覧

疲労——国木田独歩
 京橋区|三十間堀《さんじっけんぼり》に大来館《たいらいかん》という宿屋がある、まず上等の部類で客…
二老人——国木田独歩
       上  秋は小春のころ、石井という老人が日比谷公園《ひびやこうえん》のベンチに腰をおろし…
二少女——国木田独歩
        上  夏の初、月色|街《ちまた》に満つる夜の十時ごろ、カラコロと鼻緒のゆるそうな吾妻…
湯ヶ原より——国木田独歩
内山君《うちやまくん》足下《そくか》  何故《なぜ》そう急《きふ》に飛《と》び出《だ》したかとの君《…
湯ヶ原ゆき——国木田独歩
        一  定《さだ》めし今《いま》時分《じぶん》は閑散《ひま》だらうと、其《その》閑散《…
都の友へ、B生より—国木田独歩
 (前略)  久《ひさ》しぶりで孤獨《こどく》の生活《せいくわつ》を行《や》つて居《ゐ》る、これも病…
竹の木戸——国木田独歩
        上  大庭《おおば》真蔵という会社員は東京郊外に住んで京橋区辺の事務所に通っていたが…
置土産——国木田独歩
餅《もち》は円形《まる》きが普通《なみ》なるわざと三角にひねりて客の目を惹《ひ》かんと企《たく》み…
怠惰屋の弟子入り—-木田独歩
 亞弗利加洲《アフリカしう》にアルゼリヤといふ國《くに》がある、凡そ世界中《せかいぢゆう》此國《こ…
節操——国木田独歩
『房《ふさ》、奥様《おくさん》の出る時何とか言つたかい。』と佐山銀之助《さやまぎんのすけ》は茶の間…
石清虚——國木田獨歩
 雲飛《うんぴ》といふ人は盆石《ぼんせき》を非常に愛翫《あいぐわん》した奇人《きじん》で、人々から…
星——国木田独歩
 都に程《ほど》近き田舎《いなか》に年わかき詩人住みけり。家は小高き丘の麓《ふもと》にありて、その…
少年の悲哀——國木田獨歩
 少年《こども》の歡喜《よろこび》が詩であるならば、少年の悲哀《かなしみ》も亦《ま》た詩である。自…
小春——国木田独歩
一  十一月|某日《それのひ》、自分は朝から書斎にこもって書見をしていた。その書はウォーズウォルス詩…
女難——国木田独歩
     一  今より四年前のことである、(とある男が話しだした)自分は何かの用事で銀座を歩いている…
初恋——国木田独歩
僕の十四の時であった。僕の村に大沢先生という老人が住んでいたと仮定したまえ。イヤサ事実だが試みにそ…
初孫——国木田独歩
この度《たび》は貞夫《さだお》に結構なる御《おん》品|御《おん》贈り下されありがたく存じ候、お約束…
春の鳥——国木田独歩
       一  今より六七年前、私はある地方に英語と数学の教師をしていたことがございます。その町…
酒中日記 国木田独歩
 五月三日(明治三十〇年) 「あの男はどうなったかしら」との噂《うわさ》、よく有ることで、四五人集っ…
鹿狩り——国木田独歩
『鹿狩《しかが》りに連れて行《い》こうか』と中根《なかね》の叔父《おじ》が突然《だしぬけ》に言った…