「国枝史郎」の記事一覧

全体主義—– 国枝史郎
 全体主義とか全体主義国家とかいうことが盛んに云われている。日本が全体主義国家であるか無いかに就い…
善悪両面鼠小僧—– 国枝史郎
乃信姫に見とれた鼠小僧 「曲者《くせもの》!」という女性《じょしょう》の声。  しばらくあって入り乱…
前記天満焼—— 国枝史郎
1  ここは大阪|天満通《てんまとおり》の大塩中斎《おおしおちゅうさい》の塾である。  今講義が始ま…
染吉の朱盆—— 国枝史郎
     一  ぴかり!  剣光!  ワッという悲鳴!  少し間を置いてパチンと鍔音。空には満月、地に…
赤坂城の謀略—— 国枝史郎
       一 (これは駄目だ)  と正成《まさしげ》は思った。 (兵糧が尽き水も尽きた。それに人数…
赤格子九郎右衛門の娘—— 国枝史郎
何とも云えぬ物凄い睨視!  海賊赤格子九郎右衛門が召捕り処刑になったのは寛延《かんえん》二年三月のこ…
赤格子九郎右衛門—- 国枝史郎
     一  江川太郎左衛門、名は英竜、号は坦庵、字は九淵世々韮山の代官であって、高島秋帆の門に入…
生死卍巴—— 国枝史郎
占われたる運命は? 「お侍様え、お買いなすって。どうぞあなた様のご運命を」  こういう女の声のしたの…
正雪の遺書—— 国枝史郎
1  丸橋忠弥《まるばしちゅうや》召捕りのために、時の町奉行|石谷左近将監《いしがやさこんしょうげん…
神秘昆虫館—– 国枝史郎
        一 「お侍様というものは……」女役者の阪東|小篠《こしの》は、微妙に笑って云ったもので…
真間の手古奈—— 国枝史郎
     一  一人の年老いた人相見が、三河の国の碧海郡の、八ツ橋のあたりに立っている古風な家を訪れ…
十二神貝十郎手柄話—– 国枝史郎
    ままごと狂女         一 「うん、あの女があれ[#「あれ」に傍点]なんだな」  大|髻…
秀吉・家康二英雄の対南洋外交 ——国枝史郎
上  仏印問題、蘭印問題がわが国の関心事となり、近衛内閣はそれについて、満支、南洋をつつむ東亜新秩序…
首頂戴—— 国枝史郎
     一  サラサラサラと茶筌の音、トロリと泡立った緑の茶、茶碗も素晴らしい逸品である。それを支…
支那の思出 国枝史郎
 私が支那へ行ったのは満洲事変の始まった年の、まだ始まらない頃であった。  上海、南京、蘇州、杭州、…
三甚内—— 国枝史郎
        一 「御用! 御用! 神妙にしろ!」  捕り方衆の叫び声があっちからもこっちからも聞…
沙漠の古都—— 国枝史郎
    第一回 獣人         一 「マドリッド日刊新聞」の記事…… [#ここから4字下げ] 怪獣…
今昔茶話—— 国枝史郎
今昔茶話 国枝史郎  一 風見章さんのこと  前司法大臣風見章閣下、と、こう書くと、ずいぶん凄いことに…
高島異誌—– 国枝史郎
妖僧の一泊 「……ええと、然らば、匁という字じゃ、この文字の意義ご存知かな?」  本条純八はやや得意気…
高島異誌—— 国枝史郎
妖僧の一泊 「……ええと、然らば、匁という字じゃ、この文字の意義ご存知かな?」  本条純八はやや得意気…