「宮原晃一郎」の記事一覧

風変りな決闘—– 宮原晃一郎
    はじめて見た機関砲  今でこそ日本は、最新兵器をもつ世界一流の陸海軍国であるが、明治維新とな…
鳩の鳴く時計—– 宮原晃一郎
    一  一時間ごと、三十分ごとに、時計の上の方にある小さな戸を押し開いて、赤いくちばしをした鳩…
虹猫の話—– 宮原晃一郎
いつの頃《ころ》か、あるところに一|疋《ぴき》の猫《ねこ》がゐました。この猫はあたりまへの猫とはち…
虹猫の大女退治—- 宮原晃一郎
 木精《こだま》の国をたつて行つた虹猫《にじねこ》は、しばらく旅行をしてゐるうち、ユタカの国といふ…
虹猫と木精—– 宮原晃一郎
 第一回の旅行をすまして、お家《うち》へ帰つた虹猫《にじねこ》は、第二回の旅行にかゝりました。  或…
動く海底—– 宮原晃一郎
    一  オーストラリヤの大陸近くに、木曜島《もくえうとう》といふ真珠貝の沢山取れる有名な島があ…
豆小僧の冒険—– 宮原晃一郎
    一  昔、或《あ》る大きな山の麓《ふもと》に小さなお寺がありました。小さな和尚さんと、小さな…
拾うた冠—– 宮原晃一郎
 みなさん神社の神官がお祭の時などにかぶつてゐる帽子をご存じでせう。又あれが冠といふものであること…
蛇いちご —–宮原晃一郎
 林の中に行つてみると、紅のいろをした美しい蛇《へび》いちごが生《な》つてをります。 「蛇いちごを食…
子良の昇天 —–宮原晃一郎
    一  むかし三保松原《みほのまつばら》に伯良《はくりやう》といふ漁夫《れふし》がゐました。松…
幸坊の猫と鶏—– 宮原晃一郎
    一  幸坊《かうばう》のうちは、ゐなかの百姓でしたから、鶏を飼つてゐました。そのうちに、をん…
孝行鶉の話—– 宮原晃一郎
    一  ある野原の薄藪《すすきやぶ》の中に、母と子との二匹の鶉《うづら》が巣を構へてをりました…
賢い秀雄さんの話—宮原晃一郎
 日吉《ひよし》さんの秀雄《ひでを》さんは今年七つ。ほんとに賢い子供だ。毎日、ランドセルをせおつて…
熊捕り競争—– 宮原晃一郎
    一  御維新の少し前頃《まへごろ》、北海道|有珠《うす》のアイヌ部落《コタン》にキクッタとチ…
漁師の冒険—– 宮原晃一郎
 いつの頃《ころ》でしたか、九州の果の或《ある》海岸に、仙蔵《せんざう》と次郎作《じろさく》といふ…
怪艦ウルフ号—– 宮原晃一郎
    一  時は欧洲《おうしう》大戦の半ば頃《ごろ》、処《ところ》は浪《なみ》も煮え立つやうな暑い…
科學的の神祕—– 宮原晃一郎
 ストリンドベーリが科學に造詣の深かつたことは、その莫大な著作中に、幾多の科學的研究があることで知…
悪魔の尾—– 宮原晃一郎
 それはずつと大昔のことでした。その頃《ころ》は地球が出来てからまだ新しいので、人間はもちろんのこ…
愛人と厭人—– 宮原晃一郎
 有島武郎君の「惜みなく愛は奪ふ」は出版されるや否や非常な売れ行きであるさうな。しかし売れ行きとい…
ラマ塔の秘密—– 宮原晃一郎
    一 白馬《はくば》の姫君 「ニナール、ちよつとお待ち」と、お父様のキャラ侯がよびとめました。…