「佐々木味津三」の記事一覧

老中の眼鏡—— 佐々木味津三
         一  ゆらりとひと揺《ゆ》れ大きく灯《ほ》ざしが揺れたかと見るまに、突然パッと灯《…
流行暗殺節—– 佐々木味津三
         一 「足音が高いぞ。気付かれてはならん。早くかくれろっ」  突然、鋭い声があがった…
十万石の怪談—- 佐々木味津三
         一  燐《りん》の火だ!  さながらに青白く燃えている燐の火を思わすような月光であ…
山県有朋の靴 佐々木味津三
         一 「平七《へいしち》。――これよ、平七平七」 「…………」 「耳が遠いな。平七はどこじゃ…
旗本退屈男 第十一話 千代田城へ乗り込んだ退屈男—- 佐々木味津三
     一  その第十一話です。少し長物語です。  神田明神《かんだみょうじん》の裏手、江戸ッ児が…
旗本退屈男 第十話 幽霊を買った退屈男—— 佐々木味津三
       一  ――その第十話です。 「おういよう……」 「何だよう……」 「かかった! かかった! め…
旗本退屈男 第九話 江戸に帰った退屈男—— 佐々木味津三
       一  ――その第九話です。  とうとう江戸へ帰りました。絲の切れた凧《たこ》のような男の…
旗本退屈男 第八話 日光に現れた退屈男 ——佐々木味津三
       一  ――その第八話です。  現れたところは日光。  それにしても全くこんな捉まえどころの…
旗本退屈男 第七話 仙台に現れた退屈男—— 佐々木味津三
       一  ――第七話です  三十五反の帆を張りあげて行く仙台《せんだい》石《いし》の巻とは、…
旗本退屈男 第六話 身延に現れた退屈男—— 佐々木味津三
       一  その第六話です。  シャン、シャンと鈴が鳴る……。  どこかでわびしい鈴が鳴る……。 …
旗本退屈男 第五話 三河に現れた退屈男 ——佐々木味津三
     一  ――その第五話です。  まことにどうも退屈男は、言いようもなく変な男に違いない。折角京…
旗本退屈男 第四話 京へ上った退屈男—— 佐々木味津三
       一  その第四話です。  第三話において物語ったごとく、少しばかり人を斬り、それゆえに…
旗本退屈男 第三話 後の旗本退屈男—- 佐々木味津三
     一  ――その第三話です。  江戸年代記に依りますと、丁度この第三話が起きた月――即ち元禄七年…
旗本退屈男 第二話 続旗本退屈男—- 佐々木味津三
       一  ――その第二話です。  前話でその面目の片鱗をあらましお話ししておいた通り、なにし…
旗本退屈男 第一話 旗本退屈男 —–佐々木味津三
     一  ――時刻は宵の五ツ前。  ――場所は吉原仲之町。  それも江戸の泰平《たいへい》が今絶頂と…
右門捕物帖 やまがら美人影絵— 佐々木味津三
     1  その第三十八番てがらです。 「ご記録係!」 「はッ。控えましてござります」 「ご陪席衆…
右門捕物帖 血の降るへや—– 佐々木味津三
     1  その第三十七番てがらです。  二月の末でした。あさごとにぬくみがまして江戸も二月の声…
右門捕物帖 子持ちすずり—— 佐々木味津三
     1  その第三十六番てがらです。  事の起きたのは正月中旬、えりにえってまたやぶ入りの十五…
右門捕物帖 左刺しの匕首—— 佐々木味津三
     1  その第三十五番てがらです。  鼻が吹きちぎられるような寒さでした。  まったく、ひとと…
右門捕物帖 首つり五人男 —–佐々木味津三
     1  その第三十四番てがらです。  事の起きたのは九月初め。  蕭々落莫《しょうしょうらくば…